先般発売された日経マネー最新号では、発表を終えた一連の第1四半期決算に焦点を当てて、
値上がりする可能性のある銘柄を選出する特集が組まれている。
この中で、「上方修正期待大 先回り買い銘柄 ベスト6」として6銘柄が紹介されている。
_・6035 アイ・アールジャパンホールディングス
_・9629 PCA
_・4828 東洋ビジネスエンジニアリング
_・2127 日本M&Aセンター
_・2884 ヨシムラ・フード・ホールディングス
_・6161 エスティック
6銘柄の内の3銘柄を長期投資PFに組み込んでおり、これらの握力は益々強まった所である。
保有銘柄以外では、2884 ヨシムラ・フード・ホールディングス に注目してみたい。
ヨシムラ・F・HDと言えば、食品業界で果敢にM&Aを仕掛けて高成長する企業として、あの
Bコミさん(坂本慎太郎氏)が手掛けた銘柄として、もはやこの世界で知らない者はいない?
位に有名な企業であるが、最近は一相場終わった感がある。
そして7月12日の大引け後に発表された、2020年2月期・第1四半期決算は下記の通りである。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 前期比 | 進捗率 | |
売上高 | 70.27億円 | +21.4% | 281.81億円 | +18.8% | +24.9% |
営業利益 | 2.15億円 | +54.3% | 6.45億円 | +82.0% | +33.3% |
経常利益 | 2.29億円 | +39.0% | 6.60億円 | +57.1% | +34.7% |
純利益 | 1.17億円 | +14.7% | 3.41億円 | +29.5% | +34.3% |
今期は各利益とも前期比で大幅増益を予想しており、純利益は 30%近い数値となっている。
そしてなお且つ高い予想に対する進捗率も、34%と高い数値を達成している。
最も、2018年2月期 → 2019年2月期の通期純利益は 4.19億円 → 2.63億円と減少しており、
その実績に対する増益予想であり、まだ2018年2月期にも追いついてはいない。
したがって単純に喜べる様な状況ではなく、また製造事業において原材料価格が高止まりして
いる等の不安材料も抱えている。
<前期1Qとの比較>(単位:億円 ・ %)
_・売 上 : 57.90 → 70.27 (+21.4%)
_・原 価 : 44.50 → 55.42 (+24.5%)
_・原価率 : 76.87 → 78.87
やはり、1年前と比べて原価率が上昇している事は意識しておく必要がありそうである。
それでも今期このまま切り返していく様であれば、これから1~2年先を見据えて、相場的には
面白い事になるかもしれないと思う。
_
最後に、肝心の株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
2018年の初めにピークを付けた株価はその後「行って来い」状態となり、昨年12月25日を底に
反発。以降は上昇し、4月15日に発表された前期決算と今期予想により更に上昇。
しかしその後はボックス相場となり、1Q決算発表後も下落して少し戻した所である。
1Q決算で上に反応せず下落したのは限界なのか、それともチャンスなのか?
四季報夏号には、下記の記載がある。
「今上期の2子会社化を織り込まない会社営業増益計画は過小。追加M&Aあればさらに上振れも」
2社はPACIFIC SORBY PTE. LTD.(シンガポール、4月買収)と 株式会社森養魚場(5月買収)を
指していると思われる。
再びの人気化には、やはり「M&A」というキーワードが欠かせない。
足下の業績回復傾向と実現済みM&Aの織込みに加え、新たなM&Aの実行とその利益獲得までの
進展が実現すれば、再びマーケットで活況を呈する日が来ると期待できそうである。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00498]
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