2428 ウェルネットが本日8月7日の大引け後、2017年6月期の本決算を発表した。
指標毎の状況は表の通り。
実績 | 前期比 | 通期予想 | 進捗率 | |
売上高 | 102.6億円 | ▲2% | 111.0億円 | +92% |
営業利益 | 10.9億円 | ▲46% | 15.0億円 ※ | +72% |
経常利益 | 12.3億円 | ▲38% | 14.5億円 ※ | +84% |
純利益 | 8.6億円 | ▲35% | 10.0億円 ※ | +86% |
※各利益の予想はレンジ予想。 最大額を記載。
中々厳しい本決算となった。 新しい中期経営5ヶ年計画に従い、2017年6月期と2018年6月期は
元々低迷の予定であったが、それ以上に厳しい結果となっている。
最終年度の2021年6月期に目標達成という結果が得られれば良いが、それまでの道のりがかなり
厳しくなるかもしれない。
主な活動内容として、
・2017年8月に「支払秘書」を関西電力をクライアントとしてリリース。
・2016年8月投入の「バスもり!コンシェルジュ」の大々的に販売促進と
導入路線の拡大によりダウンロード数5万を超過。
・システム安定稼働に向けた札幌営業所の開発スタイル統一など整備
2018年6月期より、もう一段高い企業価値創生のため積極経営に転換。
スマホアプリの複数リリースと広報活動、システムパフォーマンス向上、M&Aの積極的な検討と決断、
収益構造の可視化等を挙げている。
引き続き株主への配慮として、今期からの4年間は配当性向50%且つ1株当たり年間50円配当を保証。
昨年より、その保証期間が延長された。
また、フィンテックサービス等への大規模且つ機動的な投資を初めとして積極的なリスクを取る
経営に転換したため、2017年6月期の業績予想は非開示となっている。
積極投資が上手く当たれば大きく成長する可能性がある一方、裏目に出るとかなり厳しい結果に
なる可能性もある。
決済分野はこれから需要が増す事はあっても減る事は無いため、事業環境には大きなリスクは無い。
M&Aを含めて、成長のための投資と回収が上手く行き成長株としての面目躍如となる事を願いつつ、
長期投資で継続して配当をもらいながら今後も保有して行きたい。
楽しみ半分、心配半分な銘柄である。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00051]
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