投資全般

してやったりの外国証券 vs 個人の買いは続くか

全体相場として日経平均株価だけを見ていると、自分のポートフォリオの値動きとの
差に違和感を感じる時がある。

同指数は9月5日に突如として急伸し、終値は前日比 +436円と大幅上昇となった。

そしてその後も続伸し、9月3日から17日までの10連騰を達成して 22,000円台に到達。
9月2日からトータルの上昇率は、6.7%にも及んだ。

一方、この間の私の長期投資PFはというと、▲3.2%とマイナスである。

保有銘柄に、何かネガティブなIRがあった訳でもない。

はて?

私のポートフォリオは、相場から置いてきぼりを食っているのか?

_
そこで日経平均株価と、その他の株価指数とを比較したのが下記のグラフである。

東証マザーズは、一旦外した。ムラッ気があるので (^^ゞ

各指数とも、今回の日経平均株価の爆騰の起点となった9月2日の終値を100とした。
何れも、各日の終値である。

日経平均株価は、9月5日の急騰後は24日に最高値を付けるまで、ほぼ一直線に上昇。
TOPIXも、ほぼ右にならえで追従している。

一方、中小型組の東証2部とJASDAQは、上昇はしているもののなだらかである。
特に17日までは、日経平均株価の急騰による「置いてきぼり感」が目立っている。

_
この差は一体どこから来るのであろうか?

この間の、日経平均株価の投資主体別の売買状況は、下表の通りとなっている。
(赤枠および青枠は、筆者による追記)


画像出所:世界の株価と日経平均先物(株式会社ストックブレーン)

日経平均株価が 20,500円前後で推移していた8月30日の時点では、目立った買い越し
主体は存在していない。

ところが急騰した週の9月6日は、「海外」と共に「証券自己」がプラスに転じている。
言うまでもなく、証券会社による自己売買取引である。

この時点で 1,145億円の買い越し額であったが、5日の急騰を見て他社の追従による
「御神輿ワッショイ」が始まる。

翌週13日の結果は、8,882億円とその額は一気に跳ね騰がり、「海外」「個人」の売りを
全て吸収し、なお且つお釣りが来たのだ。

この辺りの、野性的な勘というか「騰がる!」と一旦思ったら一気に集まって来るのが
外国証券の特徴であろう。

手口が不明なので想像で書いているが、例によって例の如くでまたもや外国証券であろう。
常に、彼らのなせる技である。

このターボ炸裂の大幅な買い越しにより、13日にはほぼ頂上の 9割方まで、その強引さ
により指数を持ち上げた。

続く20日までと翌週の27日までも半額程度の買い越しを続け、高値圏を維持した。

そしてこの高値の継続により、27日時点では「個人」が遂に買い越しに転じる。
続く10月4日までの時点で「海外」も追従したが、外国証券は一転「売り越し」に。

盛り上がった所でそーっとハシゴを外し、「御神輿ワッショイ」の担ぎ手から一気に
手を引いたのだ。 外国証券の常套手段だ。

後半はトランプがまたガタガタ言い出したので、手を引くタイミングとしても丁度
良かったのであろう。

という訳で外国証券が無理矢理持ち上げた日経平均株価は失速し、TOPIXと共に出遅れた
2つの中小型株指数に、再びほぼ吸収された。

しかしこの間、東証2部とJASDAQは堅実に上昇を重ね、これまで右肩上がりを維持している。
売買の主体となる個人投資家は、地道ながらも確実に買いを継続しているのであろう。

短期売買でまたもや「してやったり」の外国証券に対して、個人投資家の地力が真価を発揮
するのは、これからかもしれない。

最後に、さきほどのグラフに東証マザーズを追加すると、下記の通りとなる。

やっぱり、ムラがありますな。

最後の10月9日・10日も大きく下げているが、寄与度1位の 4385 メルカリ がこの2日間
下げており、ある程度影響していると思われる。

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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00507]


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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

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