アイ・アールジャパンホールディングス

6035 IRJHD 決算と株価に期待

いよいよ来週の祝日明けから、2Q決算の発表が本格化する。

長期投資PFのひとつである 6035 アイ・アールジャパンホールディングス の発表は、
31日正午の予定だ。

同社について、8月21日に公開された第1四半期決算説明会資料よりおさらい。

<1Qの業績状況>
_・売上高及び各利益は、増収増益・過去最高を達成
_・オフィス、システム、AI等の基盤整備への投資は完了
_・顧客基盤は拡大
_・アドバイザリー業務を中心とした、株主総会関連支援の受託が大幅拡大
_・PA案件から、FA案件への展開が拡大

予定されていた投資を終え、飛躍に向けた足固めは完了といった所か。
平行して、きっちりと業績も整えた点を高く評価している。

_
<ビジネス環境>
_・6月開催の株主総会における、議決権行使の厳格化
_ 20%以上の反対行使の議案があった企業は、355社(14.8%)
_・株主提案を受けた企業は 54社、昨年比 +14社で過去最高
_ 機関投資家からの株主提案も 12社で、過去最高

前期までの流れを汲み、確実にこれらの数字は増加の一途を辿っている。
今後も、ビジネスには事欠かない安心感がある。

_
_・2019年上半期のアクティビスト動向
_ アクティビストファンド数は、33社と過去最高


画像出所:株式会社アイ・アールジャパンホールディングス 2020年3月期第1四半期 決算説明会資料

日本の 7%という地域別活動割合は、今後も継続して少しずつ増えていくだろうと予測。
いよいよ本格的な、アクティビスト時代の幕開けである。

_・アクティビストは、巧みな株主提案で自らの取締役選任事案も顕在化
_・伝統的な機関株主も賛同する事が、恒常化
_・日本は米国に次いで、世界最高規模の上場企業数
_ 米国 5,400社、日本 3,700社
_・日本は米国に比べ、株主権が強くアクティビストにとって利用しやすい市場
_ 米国とは異なり、株主提案を制限・除外する制度がない

その中身はともかく、上場企業数だけは多い日本。
つまり、同社ビジネスのパイは大きいという事である。

株主提案の制限に関する法整備は、今後議論の土台に乗ってくるのだろうか。

_・議決権行使の厳格化
_ 海外・国内機関株主の持株割合は、過半数を超過


画像出所:株式会社アイ・アールジャパンホールディングス 2020年3月期第1四半期 決算説明会資料

この割合も、同社のビジネスにはフォローの風となっている。
個人投資家にも頑張ってほしいが・・・

_・実質株主判明調査及び、議決権調査の重要性が高まる
_ 同社グループの、実質株主判明調査を採用する企業が増加


画像出所:株式会社アイ・アールジャパンホールディングス 2020年3月期第1四半期 決算説明会資料

環境を追い風に、独立性の強みを活かした優れた情報提供により、支持する顧客が増加。
今後も、ますます活躍の場が拡がりそうだ。

また、野村證券が主催するNYセミナーでも紹介されている。


画像出所:KAKUSHIN Seminar October 2019 New York資料(野村證券主催)

_
全体を俯瞰して、死角は見当たらない。
これからも環境の変化は同社にとって有利となり、ビジネスの質・幅・量が拡大するだろう。

海外投資家にもどんどん浸透し、その保有割合も高まっていく事が想定される。
まだまだ、成長に向けた楽しみが続く。

最後に、これまでの株価を確認してみたい。

同社株式の日足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

株価はこれまで、前期本決算&今期予想、および今期1Qの結果を受けてホップ・ステップ。
そしてステップ後は、良い感じで調整を続けている。

業績↑ 株価↓ というのはマーケットでは日常茶飯事なので、今さら驚かないが
これなら31日はもしかすると、もしかするかも・・・と勝手に期待している。

このままヒートアップせずに当日を迎え、大きく羽ばたいてほしい。

勿論羽ばたいてほしいのは長期的な業績であり、同社はその期待に応える力がある。
今後の長期的な成長が、楽しみである。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00510]

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コメント

  • コメント (2)

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    • アシロー
    • 2019年 10月 20日

    はじめまして。
    自分もIRジャパンを数年前から保有していますが、
    まだまだ将来が楽しみな会社ですね。
    個人的に驚いたのはKAKUSHIN Seminarの資料に、
    「グループの長期目標 売上高900億円」とぶち上げていたことです。
    大分盛っているとは思いますがw仮に実現したら株価もとんでもないことになるでしょうね…

      • 圭壱
      • 2019年 10月 21日

      アシローさん、初めまして。

      コメントありがとうございます。
      本当に将来が楽しみですね。

      SR関連で500億円、法務&M&A関連で400億円ですね。
      ひとつの夢ですが、そのポテンシャルは感じます。
      単純に考えると時価総額は今の20倍近く、いやーホント楽しみですね。
      これからも応援して行きましょう!

管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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