アイ・アールジャパンホールディングス

6035 IRJHD 2Q決算は68%増益、通期上方、増配、株価は大幅安

6035 アイ・アールジャパンホールディングス が本日10月31日の正午、2030年3月期の
第2四半期決算を発表した。

指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。

実績(億円)
前期比(%)
対通期会社予想 進捗率(%)
通期予想(億円)
前期比(%)
直近進捗率(%)
1Q 2Q 3Q 4Q 会社 IFIS
売上高 2169
+56.3
+36.15
3398
+32.7
+52.28
65.00
+34.6
+52.28
58.00
+19.9
+58.59
営業利益 12.42
+121.8
+57.7
14.74
+70.8
+56.69
26.00
+81.3
+56.69
21.00
+46.4
+70.19
経常利益 12.41
+114.9
+57.72
14.71
+67.2
+56.58
26.00
+79.6
+56.58
21.00
+45.1
+70.05
純利益 8.47
+115.5
+58.41
10.09
+68.4
+57.66
17.50
+79.1
+57.66
14.20
+45.5
+71.06

株主総会シーズンの直後という事もあり1Qよりはマイルドになったとはいえ、それでも
純利益は前年同期間比で +68%と大幅増益を達成。

そして1Qに引き続き、通期予想を上方修正。
売上高は +8%程度、各利益は +20%程度の増額となった。

コンセンサスは1Qとほぼ変わらなかったが、会社はそれらを全て上回る数値を予想している。

業績予想の修正理由として、IR・SRコンサルティングの順調な売上が予想され、支配権争奪と
アクティビスト対応における、大型の業務受託契約を締結したこと等を挙げている。

また、オフィス・システム・AI等への投資が完了し、売上増加に伴い収益性が一段と向上する
見込みと、頼もしい言葉が続いている。

<決算短信より>

いよいよ日本企業は、株主の権利であるエクイティ(議決権)に真摯に向き合うことを余儀なく
される状況が続き、国内M&A市場も新たなステージを迎えるとしている。

・既存顧客(上場企業)に対し、議決権関連SRコンサルティングサービスが順調に伸長。
・新たに開発した、多様な資本リスクへの対応サービスの受託が増加。
・大型案件の受託が大幅に拡大し、2Qは一部案件の業務が完了し収益化。
・既存顧客も含め、受託案件の平均単価が着実に増加。
・事業会社のPAとして委任状争奪戦による支配権の獲得等、大型PA・FA案件の受託が急速に拡大。
・ガバナンスコンサルティングは、取締役会の実効性評価サービスの受託が伸長。
・社外取締役等の人材紹介サービスも、社外取締役比率の増加を求める動きで受託件数が伸長。

各サービスの受託は既存・新規顧客問わず好調であり、今後も安定的な伸びが期待できそうだ。
外部環境の変化は、今後も同社のビジネスをフォローする方向に作用するだろう。

また今後の法関連として、

外資規制に関して、政府は10月18日に海外資本による安全保障上重要な日本企業への出資規制を
強化する、外国為替及び外国貿易法の改正を閣議決定。

2020年度中の施行を視野に検討を進め、現在10%以上の出資の事前審査を1%以上に引き下げ、
役員選任や事業譲渡の内容も、事前審査の対象となるとの報道が出ている。

資本市場の発展やガバナンス向上の観点から、同改正の施行および運用について細心の注意を
払うとしている。

こちらも、外資による国内企業への出資に関して従来よりシビアになる事が予想され、今後の
サービス拡大を後押しするだろう。 同社の活躍が楽しみである。

_
<配当予想を増額>
中間配当について、従来予想である 20円を一気に 5円増額し、25円とする事を決定した。
同時に期末配当予想も、従来の 25円から 30円に 5円増額された。

いつも本当に有り難うございます、という感じである。

_
次に、マーケットの反応である。

始めに、本日の値動きは下記の通りとなった。


画像出所:YAHOO! JAPAN

マーケットは、良い顔をしなかった様だ。
決算発表後の後場は一気に下落し、終値は前日比 ▲285円(▲7.38%)となった。

次に、同社株式の週足チャート及び純利益の推移は下図の通りである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

これだけの業績を上げたがマーケットは評価せず、本日までの週足は陰線となっている。

期初予想そして1Q決算と株価は大きく騰げており、その後も上昇して一山を形成している
だけに、ここは少々調整モードの様である。

しかし、次回の3Q決算発表までの間が、投資のチャンスなのではないかと考えている。

利益確定売りがかさみ株価は大幅下落したが、私としては、素晴らしい業績や株主還元で
前にも増して嬉しい限りである。

今後も株主として同社を応援し、いつのまにか大きな資産価値に育っているのが楽しみだ。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00515]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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