4327 日本SHL が10月30日の大引け後、2019年9月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 29.14億円 | +7.8% | 28.50億円 | +102.25% |
営業利益 | 12.29億円 | +5.9% | 11.92億円 | +103.10% |
経常利益 | 12.30億円 | +6.0% | 11.92億円 | +103.19% |
純利益 | 8.40億円 | +5.8% | 8.21億円 | +102.31% |
受注見込みから減収・赤字を予想していた4Q単独は、何とか黒字を確保。
最終的には、純利益ベースで前期比 +5.8%と増益での着地となった。
サービス形態別には、下記の通りであった。
売上高 | 構成比 | 前期比 | |
プロダクト | 18.29億円 | 62.8% | +12.6% |
コンサルティング | 9.95億円 | 34.1% | +0.8% |
トレーニング | 0.89億円 | 3.1% | ▲2.9% |
プロダクトは、総合適性Webテスト「GAB」を筆頭にサービス全般の販売が期を通して好調。
コンサルティングは、評価代行案件の受注が好調であったことによる。
トレーニングは、インハウスセミナーの受注減により売上が減少した。
今期は、来春の新卒者の就職内定率が高水準を維持している等、売り手市場が顕著な状況が
継続の中、企業の採用活動は10連休の影響もあり昨年以上に早期収束。
この環境下で、導入・運用が比較的容易なプロダクトサービスが顧客企業から支持された。
また、社員アセスメント案件等を複数受注したことから増収を確保。
売上原価は +4.9%で、受注増による会場テスト外注費の増加が主な要因。
販管費は +10.8%で、人員拡充や人件費、そしてロイヤルティの増加が要因。
ロイヤルティの増加は想定通りで厳しくなる傾向だが、それをはね除ける売上と自社製品の
販売拡大を今後も進めてほしい。
また、同時に発表した2020年9月期の業績予想は下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 30.22億円 | +3.7% |
営業利益 | 12.69億円 | +3.2% |
経常利益 | 12.67億円 | +3.0% |
純利益 | 8.61億円 | +2.5% |
新規学卒者の採用選考等に関する何らかのルールが策定されることも視野に入れつつ、
引き続き企業のニーズを正確に分析・把握し、最適なサービスを提供するとしている。
1桁の増収・増益率で大人しいが、堅実に業績を挙げて行ってほしい。
<配当は増配>
2019年9月期は中間 34円、期末配当は予想より 3円増やし37円で株主総会へ付議となった。
前期からは、トータルで 4円の増配となる。
2020年9月期は、中間・期末ともに 36円の予定としている。
配当性向は 50%を基本としており、株主としては有り難い存在である。
高配当と堅実な成長を両立させる企業として、評価している。
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次に、株価の動きについて確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は 2019年に入ってからは、ここまで上昇トレンドを継続している。
このまま 2,400円程度までまた昇り詰めてくれないかなと、淡い期待を抱いている。
2,400円でも予想PER:16.7倍、配当利回り:税込 3.0%であり、十分に可能性がある。
今後も引き続き、高配当を享受しながら長期投資でその成長と変革のプロセスを
見つめ続けて行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00521]
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