2124 JACリクルートメント が11月8日の大引け後、2019年12月期・第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績(億円) 前期比(%) 対通期会社予想 進捗率(%) |
通期予想(億円) 前期比(%) 直近進捗率(%) |
|||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 会社 | IFIS | |
売上高 | 67.60 +25.1 +25.61 |
127.14 +15.1 +48.18 |
188.93 +9.5 +77.99 |
– | 242.26 +5.0 +77.99 |
251.48 +9.0 +75.13 |
営業利益 | 21.09 +60.5 +33.17 |
33.66 +26.8 +52.94 |
51.03 +12.2 +87.08 |
– | 58.60 +5.9 +87.08 |
62.73 +13.4 +81.35 |
経常利益 | 21.10 +59.1 +33.11 |
33.69 +25.8 +52.86 |
51.09 +11.5 +87.14 |
– | 58.63 +5.3 +87.14 |
62.81 +12.8 +81.34 |
純利益 | 14.64 +62.2 +34.12 |
24.04 +27.5 +51.60 |
36.32 +13.5 +88.32 |
– | 41.12 +5.2 +88.32 |
45.31 +15.9 +80.16 |
各利益は、前期比で二桁の増益を達成した。
しかし通期予想は、1Q→2Qと進捗率は鈍化していたが今回全指標値を下方修正した。
売上高は ▲8.2%、純利益は ▲11.7%の減額率となっている。
修正の理由として、下記を挙げている。
・国内人材紹介事業は、景況感後退で製造業担当部門を中心に期初予想を下回る進捗。
・海外事業も、日系製造業領域は国内人材紹介事業と同様の傾向が顕著に。
・進捗状況と成約状況から、4Q単体も同様の推移が予想される。
8月の有効求人倍率は1.59倍と4月の1.63倍から低下、基調判断がを「悪化」に下方修正。
9月の日銀短観は大企業・製造業の景況が3期連続で後退、景気悪化の懸念が鮮明に。
国内人材紹介事業は注力求人の「集中と選択」に取り組み、海外事業も不採算支店の整理
などで利益重視で経費削減も進めたが、環境変化のため今回の結果となったとしている。
修正後の今期予想に対する進捗率は、各利益とも80%台後半となっている。
つまり言い換えると、4Q単体では相当落ち込む事を想定している。
現時点での成約状況を考慮した予想であり、相当厳しい状況となっている。
また今後は、コンサルタントの適正配置とマネジメント強化を速やかに進めるとしている。
修正前の今期の純利益予想は 46.59億円であり、3Qの進捗率は 77.96%となる。
少しでも成約件数を増やし、当初の予想に到達する様に頑張ってほしい。
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次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は1Q発表後に高値を付けたが、その後は下落。2Q発表後は更に窓を開けて下落した。
3Q発表後は大きく下げてはいないが、4Qへの期待も含まれているのだろう。
再びボックスの下限となっており、含み損の状態が続いている。
マーケットは本決算の着地結果と来期の予想待ちとなっており、良い数字を期待したい。
決算短信では、「引き続き充分な株主還元を可能とする事業態勢を目指す」としており
今後も還元を受けながら、長期での成長を待ち続ける姿勢に変わりは無い。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00528]
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