4746 東計電算 が本日2月3日の大引け後、2019年12月期の本決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績(億円) 前期比(%) 対通期予想 進捗率(%) |
通期予想(億円) 前期比(%) 最終進捗率(%) |
||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 会社予想 | |
売上高 | 38.43 ▲0.9 +25.13 |
71.27 +1.1 +46.61 |
112.20 +3.2 +73.38 |
153.00 +2.7 +100.05 |
152.91 +2.6 +100.05 |
営業利益 | 8.96 +7.6 +29.05 |
14.08 +9.8 +45.65 |
23.92 +9.4 +75.34 |
32.40 +12.0 +102.05 |
31.75 +9.7 +102.05 |
経常利益 | 9.59 +12.0 +27.26 |
16.09 +11.5 +45.74 |
26.63 +9.7 +74.01 |
36.61 +12.7 +101.75 |
35.98 +10.8 +101.75 |
純利益 | 6.57 +11.4 +27.09 |
11.18 +12.2 +46.29 |
18.50 +10.3 +74.60 |
25.69 +14.9 +103.59 |
24.80 +10.9 +103.59 |
2019年12月期は結局、純利益ベースで前期比 +15%近い増益でまとめた。
3Q決算時に上方修正した通期予想に対しても、全て100%を超過しての着地となった。
1.情報処理・ソフトウェア開発業務(売上比率:89.1%)
_・売上高は前期比 +5.6%、営業利益は前期比 +13.2%
_・ソフトウェア開発業務及びファシリティサービス業務が、前年対比で横ばい。
_・重点的に取り組んだシステム運用業務が、堅調に推移。
2.機器販売業務(売上比率:8.4%)
_・売上高は前期比 ▲21.2%、営業利益は前期比 +5.5%
_・複数の大型取引のあった前連結会計年度の反動減により、販売数量が減少。
_・利幅の大きい機器の受注が、4堅調に推移。
3.リース等その他の業務(売上比率:2.4%)
_・売上高は前期比 +6.7%、営業利益は前期比 ▲13.6%
_・不動産賃貸業務や事務機器の賃貸等による収入は堅調。
_・収益性の低い事務機器の販売による収入が増加。
主力の情報処理・ソフトウェア開発業務が好調なため、全体としてはそつなく増収増益を達成。
<配当予想を増配>
決算発表と同時に、期末一括の配当予想を更に増配した。素晴らしい還元ぶりである。
期初予想:90円
3Q時予想:100円
今回予想:110円(株主総会に付議)
また、同時に発表した2020年12月期の業績予想は下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 170.95億円 | +11.7% |
営業利益 | 36.02億円 | +11.2% |
経常利益 | 40.96億円 | +11.9% |
純利益 | 28.44億円 | +10.7% |
配当予想は、前期と同額の 110円となっている。 がしかし、これはないだろう。
直近の実績と今期予想を比較すると、
2018年12月期 実績 EPS:242.99円 実績配当:_90円 実績配当性向:37.0%
2019年12月期 実績 EPS:279.23円 実績配当:110円 実績配当性向:39.4%(事実上)
2020年12月期 予想 EPS:309.16円 予想配当:110円 予想配当性向:35.6%
これだと配当性向が大幅に下がる予想だ。予想 EPSは、遂に 300円台に乗せてきた。
もし配当性向を 38.8%にすると配当額は 120円、40.4%にすると 125円となる。
個人的には、業績上ブレと配当性向の上昇で 130円の予想としたい。
どうなるか、1年後の結果が楽しみである。
_
それから、将来に向けて楽しみな点をひとつ。
当社は現在、クラウドサービス等の課金システムへの収益転換を進めようとしている。
現在既に、様々な業界に向けてクラウドサービスを展開しているのだ。
今後シフトを進めれば、確実に収益構造は強化されると考えている。
<運送>
・運送業向け基幹システム『轟~TODOROKI~』
・運行/動態管理システム 『Trustar』
<物流>
・医療/医薬品向け物流システム『Medical-Vision』
<通販>
・ふるさと納税管理システム『F-RAKU』
<小売>
・小売/専門店向け総合システム『E-Mart LINK 専門店版』
・多機能POSシステム『LINK-POS』
・物販/専門店向け総合システム『E-Mart LINK ドラッグストア版』
<建設>
・工事原価管理統合システム『Web Active Construct SALE』
<外食>
・外食/店鋪業務統合システム『FOOD-LINK R3.0』
<マンション管理>
・分譲マンション管理/会計システム『J-One NEO』
<教育>
・大学向け総合システム『Blue』
・クラウド型インターネット出願システム
<病院>
・医療向け勤怠管理/給与計算統合システム「OLude」
地味な同社だが、事業収益構造の変化と共に大きく変貌していく事を期待している。
_
最後に、これまでの動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
株価は昨年12月に実質的な上場来高値となる 3,940円を付けた後は、またもや下落中だ。
今期の予想 EPSは 309.16円となった。現在株価 3,530円だと、予想 PERは 11.4倍である。
マーケットはいつまで、この低い評価で抑える事が出来るだろうか。
今後もその行く末を、静かに見守って行きたいと思う。
本当に将来の大化けが期待出来る企業だと考えており、今後も長期投資で臨みたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00547]
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