<Written by 圭壱(Twitter : 圭壱@長期投資)>
6035 アイ・アールジャパンホールディングス が7月31日の正午、2021年3月期の
第1四半期決算を発表した。
指標毎の前年同期間比と、同時発表の中間予想に対する進捗率は下記の通りとなった。
なお、通期の業績予想は売上高を5%程度上方修正。各利益は引き続き未定とした。
・売上高 :+9.7%(54.7%)
・営業利益:+8.3%(60.6%)
・経常利益:+8.3%(60.6%)
・純利益 :+7.8%(60.7%)
中間予想の前年同期間比は、下記の通り。
・売上高 :+28.0%
・営業利益:+50.5%
・経常利益:+50.7%
・純利益 :+49.1%
1Q決算としては、売上高・利益ともに過去最高を更新したが、以下の要因で低いものとなった。
・コロナ禍を特殊要因とした機関株主が議決権行使を一時的に緩和、議決権リスクが低下。
・自宅でのリモートワークに移行したこと等により、顧客への提案機会をロスした。
但し、6月より自宅ワーク部署を限定し売上・利益の伸びは回復、業績上振れに向けギアチェンジ。
漸くコロナ禍前の円滑なコミュニケーションに戻り、案件の提案に弾みが付いたとしている。
2Qに終了する支配権争奪・アクティビスト対応のPA・FA等大型PJが昨年に比べ大幅増加。
受注額 5,000万円以上の上期の大型PJは前期 7件、今期 12件の予定。
純利益で前期比約 50%の2Q増益予想に対して、1Qの進捗率は 60%である。
本当に素晴らしいとしか言いようのない実績である。
死角は正にコロナ禍だけだが、それに対する対策も進んでいる。
<今後の市場成長に期待>
国内上場企業は、未だ支配権争奪のリスクの備えを「対岸の火事」としか見ていないことが多い。
アクティビストやM&A攻勢をかけるストラテジックバイヤーにとり、大きな機会と市場が存在。
経産省は上場企業の取締役・社外取締役に対し、年1回の事業ポートフォリオ見直し等を柱とした
「事業再編実務指針」、「社外取締役の在り方に関する実務指針」をまもなく公表予定。
これにより事業ポートフォリオの定期見直しが必須化、投資家との対話や情報開示課題と対応の
方法論、社外取締役の責務等が示される。
アクティビストやストラテジックバイヤーは、同指針も巧妙に用いて活発化する事が想定される。
最後に、肝心の株価。同社株式の日足チャートは下記の通りである。
31日の後場は下落して、結局大引けは前日比 ▲600円と売られた。
この市場判断については、取り敢えず異議アリ! と申し立てておこう。
一体市場は、何をどこまで望んでいるのだろうか。
通期業績予想も相変わらず売上高のレンジに留まったとはいえ、5%台で上方修正されている。
2Q決算発表とその後の株価の反応が、今から楽しみである。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00576]
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お久しぶりです。やまゆです。圭壱さん,飛ぶ鳥落とす勢いのようで,何よりです。
遅くなりましたが,IRJHDの決算順調な滑り出しといったところでしょうか。
株価は,急伸し,12000円台ですが,この辺になると,値動きが荒いためか,株の掲示板など見てても短期筋の怪しげな投稿が増えて見る気も失せます。
会社ホームページを見ても,社長への誹謗中傷のことが書かれていました。
私としては,この会社の信頼性,成長性は何ら陰るものではないと確信していますが,雑音が増えてきたなあという気はしています。
勝手に目標株価(売る目安というのではなく,将来この辺で安定してほしい額)を35,000円と定めてますが,欲張りすぎでしょうか。夢は膨らみます。引き続き応援してまいりましょう。
やまゆさん
コメントありがとうございます。
特に問題なく好調ですね。
掲示板、雰囲気悪いですね。まぁこういう粘着質な人は何れいなくなりますから
気にしないでいましょう(^^
私も35,000円はそれ位は行くと思っています。
例の、長期的に目指す規模の図を見れば自然と導き出されますね。
それも最低ラインでしょう。本当に楽しみですね!