<Written by 圭壱(Twitter : 圭壱@長期投資)>
保有中の 4751 サイバーエージェント であるが、2Q決算を無事に通過した。
4月28日の大引け後、2Q決算と通期予想の上方修正および増配を発表。
・売 上 高:2,944.97億円(+20.3%)
・営業利益:__329.32億円(+62.8%)
・経常利益:__330.29億円(+63.2%)
・純 利 益:__136.94億円(+187.7%)
通期予想
・売 上 高:5,000億円 → 6,000億円(+20.0%)
・営業利益:300~350億円 → 575~625億円(+78.6%~+91.7%)
・経常利益:300~350億円 → 575~625億円(+78.6%~+91.7%)
・純 利 益:_80~100億円 → 240~260億円(+160~+200%)
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これを受けて30日は買い気配で始まり、終値は前日比 +298円、上昇率は +15%程となった。
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ここで、保有する同社株式の今後の対応について。
私は同社の株を3月16日に 1,685円で 1,600株買い、今もそのまま保有中である。
※数量と単価は、3月末に実施された株式 4分割前のものとなる。
もともとは連結子会社の Cygames から 2月下旬に「ウマ娘 プリティーダービー」という
スマホゲームが発売され人気となったため、一過性である当ゲームの売れ行きに期待し、
値幅を取る目的で投資したものとなる。
このため、他の長期投資銘柄よりも多くの資金(270万円弱)を投下している。
しかし今後については、今の所は下記の通り考えている。
_・1,000株は足元の株価上昇後に売却。
_・残り 600株は引き続き、長期投資。
一部で長期投資しようと考え直したのは、メデイア事業への想いを応援しようと思ったから。
で、ここから先は現時点での私の勝手な胸算用。
もし株価が 3,000円になり 1,000株を売却出来れば、手取りは約 270万円となる。
それに対して、今回の投資額は 1,685円 × 1,600株 = 約 270万円。
つまり投資資金を全額回収し、残りの600株はタダ株として気楽に長期投資ができる。
問題は、株価が実際に 3,000円に到達するかなのだが・・・
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それでは、同社の株価はこの先どうなるのか。
株価はゲームの人気を背景に上昇し、決算発表前の今期予想PERは 98~123倍となっていた。
それが今回の通期予想の上方修正により、株価は上昇も予想PERは 43~47倍に低下した。
そしてこのゲームの発表当日の株価の予想PERは、83~104倍であった。
この現象は、このゲームだけを焦点にした場合にどう評価すべきなのだろうか。
ゲームの発売前の、別の事業に対する評価が高過ぎたのか?
それとも、このゲームに対するこの先の評価が期待出来ないのか?
もし後者であれば、市場はこの先はヒットが続かず短命に終わると読んでいる事になる。
確かに、上方修正という「ジョーカー」を晒した上での評価という面は割り引く必要がある。
だがそれにしても、発売以来ヒットが続くゲームとそれを加味した業績の実績と予想が発表
され、それを1日で既に織り込んでいるとしたら、今の株価は安過ぎるのではないだろうか。
発売当日の今期予想PERの下限:83倍に戻るだけでも、下限EPSから株価は 3,945円になる。
株価 3,000円では、今期予想PERは 66倍である。
もう楽勝じゃないかと思ってしまう、頭の中がお花畑の私である。
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さて、そんな「取らぬ狸の皮算用」の勝手な妄想は別として、長期投資である。
同社グループの主要な事業セグメントは3つある。
1.インターネット広告事業
_安定した稼ぎ頭であり、成長の中枢となる。
2.メディア事業
_「ABEMA」を中心とした事業であるが、黒字化出来ていない。
3.ゲーム事業
_今回の様にヒット作が出れば業績は一気に伸びるが、その反動も大きい。
_浮き沈みの激しい性格の事業となる。
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これまでの業績は、全体としては長期的に増収を続けている。
画像出所:株式会社サイバーエージェント 2021年9月期 第2四半期決算説明資料
だが利益に関しては、「ABEMA」への投資が重荷となり 2017年から思う様に伸びていない。
しかし今期に関しては、さきほどのゲームの効果で大きく増える予想となっている。
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今後も同社が成長を続けるには、先ずはインターネット広告事業の成長が必要となる。
画像出所:株式会社サイバーエージェント 2021年9月期 第2四半期決算説明資料
インターネット広告事業は増収を続けるも、営業利益率はほぼ横這いとなっており
これを如何に向上させて行くかが喫緊の課題となる。
遅れている官公庁や自治体向けのDX支援など、強みの出せる分野の開拓が必要となる。
費用対効果の良い投資が出来れば、向上させて行く事は可能だと考えている。
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そして期待しているのが、「ABEMA」を中心とするメディア事業となる。
2016年の開始からダウンロード数は増え続け、1週間当たりの利用者数:WAU は上昇傾向。
画像出所:株式会社サイバーエージェント 2021年9月期 第2四半期決算説明資料
メディア事業の売上高は増え続けており、あとは毎年続く営業赤字を黒字化する事が
早急に求められている。
藤田社長へのインタビューでは、敢えてTVに可能性を感じ大赤字でもやり切るのが使命と
力強く語っていた。その想いに共鳴し、投資家としてその一助になればと考えている。
インターネット広告事業の収益力強化と、メディア事業の黒字化とその積み上げ。
時価総額の大きな企業ではあるが、その成長に期待したい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00592]
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