アイ・アールジャパンホールディングス

6035 IRJHD への想い

<Written by 圭壱(Twitter : 圭壱@長期投資)>

保有する 6035 アイ・アールジャパンホールディングス への想いを綴る。

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1.これまでの状況

私が同社株に投資したのは、2016年7月の事である。

事業会社アイ・アールジャパンで上場していたのが持株会社化され、2015年2月に再IPO。
株価は高騰後、570円の安値を付け反転した後だった。

折しもアクティビストなる「モノ言う株主」が話題になり始めていた頃。
正に時代の潮流に合っており、「これはいける」という直感であった。

株価は 700円台に乗せていたが、そこは素直に買いには行かない性格。
キリの良い 650円で指し値を出し、待つ事しばし。

およそ1ヶ月ほど経過しただろうか。
当日たまたま休暇を取り自宅で株価を見ていると・・・

693円で始まった取引はそれが高値となり揉んでいる内に急にストンと落ち、650円に。
アレ? もしかして買えたかな? 内出来はゴメンだよ。

早速、証券口座を見ると 1,500株全て約定。ホッと胸を撫で下ろす。

そして結果的に 650円はその日の安値となり、終値は 662円であった。
その後の株価は二度と 650円を付ける事なく推移、7日後には 800円台を付けて上昇開始。

ふー、危なかった(笑)

650円で 1,500株。 合計 975,000円の投資である。

※株価および株数は全て2分割前の当時のもの。

株価はその後 2018年の2分割を経て今年1月には上場来高値 19,550円を記録し 60バガー。
現在値は 13,920円で 42バガーであり、投資額ではなく評価額で事実上の主力銘柄となった。

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2.現在の市場評価

1月に上場来高値となる 19,550円を付けた後、株価的には逆風となっている。

1月22日:上場来高値
2月04日:21年3月期 第3四半期決算発表 ▲1,860円(▲10.3%)
4月16日:21年3月期 業績予想の修正発表 ▲3,010円(▲17.8%)
5月10日:21年3月期 本決算・22年3月期業績予想発表 ▲300(▲2.2%)

通期予想PERで見ると、下記の通りとなる。

1月22日:110倍
2月04日:91倍
4月16日:88倍
5月10日:56倍
6月25日:61倍(現在)

最高値を付けた後の市場の期待は一気に剥がれ落ち、現在は最高に期待された時の
おおよそ半分強程度となっている。

随分と萎んでしまったものである。

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3.業績の状況

2021年3月期の2Q時点の予想と結果は次の通りとなった。

・売上高 :97.00億円 +26.3%
・営業利益:47.00億円 +29.6%
・経常利益:46.90億円 +29.9%
・純利益 :31.50億円 +28.8%

・売上高 :82.34億円 _+7.8%
・営業利益:40.80億円 +12.5%
・経常利益:40.70億円 +12.7%
・純利益 :28.02億円 +14.6%

増益率で見ると大体半分くらいである。
なので前期の結果だけを見れば、市場の評価が半分程度になったのは納得出来る。

なお、予想には大きく届かなかったのはこういった業種では良くある期ズレとしている。

逆に同社では今まで大きな下方修正はなく、慎重な期初予想を上回って着地する企業と
言うのが市場の見立てであり、それが評価に反映されていた。

ただそれでもやむを得ない場合もあるだろう。
特に大型案件は、必然的にクローズし売上が計上されるまでの期間が長期化しがちだ。

折しもコロナ禍の中、想定通り進捗しなかっただろうという事は想像出来る。

そして、2022年3月期の業績予想は次の通りである。

・売上高 :120.00億円 +44.8%
・営業利益:_60.00億円 +47.0%
・経常利益:_59.90億円 +47.1%
・純利益 :_40.50億円 +44.5%

申し分の無い予想だ。というより、素晴らしい予想である。

この予想を受けて株価は一時 830円ほど上昇したが、終値では ▲300円と下落した。

あろうことか、である。

44%の増益予想でPERは 56倍。
少なくとも前期の最大値 110倍になれば 25,000円になる計算なのに、である。

28%の増益予想で最大 110倍であれば、44%なら172倍が適切かも知れない。
すると、株価は 39,000円にならないとおかしい(笑)

まぁ、良い。
理論通りにならない所が市場であり、だから株式投資は面白いのである。

一言で言って、この会社は信用できない。どうも怪しいぞ。
市場はそう考えているのであろう。

前期に下方修正をした事で、IRJHD は市場の信認を失ってしまったのである。

今までは慎重な期初予想を出し、それを上回る実績で市場の評価を得てきた。
過去に 44%もの大幅な増益予想をぶち上げた事は無かった。

それだけ、期ズレした案件が大きいのであろう。
今は素直にそう考えている。寺下さんを信頼するだけである。

1Q、2Qと数字を出して行けば、市場は自然と評価して行く事であろう。

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4.市場の状況

コーポレートガバナンス・コードの改訂

日本取引所グループは6月11日に改訂コーポレートガバナンス・コードを公表、施行開始。

この内、取締役会の機能発揮に関する改訂ポイントは下記の通りである。

・プライム市場上場企業において、独立社外取締役を3分の1以上選任
・指名委員会・報酬委員会の設置(プライム市場上場企業は、独立社外取締役を委員会の過半数選任)
・経営戦略に照らし取締役会が備えるべきスキルと、各取締役のスキルとの対応関係の公表
・他社での経営経験を有する経営人材の独立社外取締役への選任

透明性を確保した上での正しく効率的な経営が中々進まない日本ではあるが、それに向けた外堀は
確実に整備が進んでいる。

上記の改訂内容は、 IRJHD に取っては正にビジネスチャンスでしかない。

皮肉な事に、たかだか1回の決算に失望した市場を運営するJPXは、正に全力で IRJHD のビジネスを
後押ししてくれているのが現実なのである。

今後、今回の改訂を盾にしたアクティビストの活動も増える事であろう。

経営者に取っては好むと好まざるに関わらず、対応して行くしかない問題である。

東証の市場再編とコーポレートガバナンス・コードの強化。
これらは互いに結び付き、より透明性の高い企業を選別して行くプロセスとなる。

経営の透明性に後ろ向きな企業は、嫌でも淘汰される時代の幕開けである。
資本政策を巡るその不可逆的な流れの中で、同社は今後光り輝いて行くに違いない。

1年毎の決算結果でブレまくりの市場は、やがてその本質に目を向ける事となろう。

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5.同社にかける期待

私は同社に関して、以下の通り3点の目標を持っている。

①投資資金の全額回収
②利回り100%の実現
③100バガー

何れも夢などではなく、実現可能な現実的な計画である。

①投資資金の全額回収

現在までに受け取った手取り配当金は、下図の通りとなる。

2016年の投資後、この6月までに受け取った手取り配当金の総額は 58万円となる。
今期の中間配当は同 10万円の予定であり、2021年までの総額は 68万円の予定である。

投資総額は 97.5万円なので、約 7割の回収を終えることになる。
このまま行けば、2022年にはほぼ全額回収の見込みである。

②利回り100%の実現

投資株価 325円(2分割後)に対し、年間配当と配当性向は下記の通り推移している。

2017年3月期:_20円(51.4%)
2018年3月期:_30円(65.0%)
2019年3月期:_38円(69.3%)
2020年3月期:_70円(51.0%)
2021年3月期:_85円(53.9%)
2022年3月期:113円(49.6%) ※会社予想

これだけの成長を遂げている割には、配当性向はもの凄く高い。
高成長と高い株主還元を同時に実現している、希有な企業である。

配当は 4年間で 4倍、5年間で 5倍以上となった。

このまま 50%の配当性向を維持しながら成長を続ければ、EPS 650円、配当 325円に
到達する日がやがて来るだろう。

10年後、2031年辺りだろうと勝手に想定している。

③100バガー

これについては全くの市場頼みではあるが、ここまでくればもはや射程圏内だろう。
買値 325円の 100倍、32,500円。

PERが 100倍だと EPS 325円で実現。この場合は 4年後、 2025年くらいか。

実際には今後の成長に伴い、市場はもっと評価すると思う。
130倍まで評価されれば EPS 250円で達成出来る。

なんだ、もう直ぐではないか(笑)

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6.これから

2月に新会社「JOIB」の設立を発表し、正にこの1Qで体制を整えている最中である。

これで SRコンサルティングと投資銀行業務を IRJ で、M&Aに特化したFA業務を JOIB でと
完全な分業化が実現した。

JOIB が担う M&A関連事業は市場規模は 6,000億円と大きく、これから飛躍が期待される。
目標である 5%のシェア取得に向けて、是非羽ばたいてもらいたい。

企業の資本政策を巡る活動は、今後ますます活発化して行く事が予想される。
IRJHD はこれからもそのプロセスにおける重要な一役を担い、貢献して行く事だろう。

私が計画①②③を全て達成して尚且つ IRJHD が一連の急成長を終えた時。
もはや株価など気にならず、年間配当だけで十分に満足出来る成果となるだろう。

当社は買ったり売ったりする必要はない。
買ってただ持ち続けるだけ。

これが正解だと考えている。

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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00594]

コメント

  • コメント (2)

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  1. 圭壱さん。お久しぶりです。

    >当社は買ったり売ったりする必要はない。
    >買ってただ持ち続けるだけ。

    >これが正解だと考えている。

    正にこれですね。私もくらべものにならないくらい少数ですが、ずっと持ち続けています。
    と、いうかもう買増しはできない。高すぎて(笑)

    このたびここの目標を30000円と定めました。これはもちろん最低限クリア可能なラインと考えてのもので、今後これ以上も十分あると思っていたところですが、今回のエントリーを拝読してその思いを強くしました。

    株価はともかく、IRJHDには今後も永く社会に必要とされる唯一無二の企業として発展してほしいというのが、一番の願いです。

      • 圭壱
      • 2021年 7月 05日

      やまゆさん、今晩は。

      お久しぶりですね、書き込みありがとうございます。
      短期の期待が剥げ落ちた格好ですが、そういった事は今後も繰り返されるでしょうね。
      喧噪からは一歩引き、のんびりと引き続き応援して行く所存です。

      今後の活躍が楽しみですね(^^

管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

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