アイ・アールジャパンホールディングス

6035 IRJHD について

<Written by 圭壱(Twitter : 圭壱@長期投資)>

今週、私が株式を保有するアイ・アールジャパンホールディングスに激震が走った。

事の始まりは、3日に発表された副社長の突然の辞任だった。
事前に届いた総会通知の取締役選任議案に同氏の名前が無かったため、アレ?と思っていたのだが。

そして6日早朝に一部メディアが業績予想修正の開示に関する上場規程抵触と、最高幹部によるインサイダー取引の疑惑で1日に証券取引等監視委員会の強制捜査が入った事をスクープ。

これを受けて同日の取引はストップ安に近い所で始まり、9時48分に同社が強制捜査が行われた事実を認める発表をすると以後3日間、ザラ場で取引が成立する事は無かった。

9日は2日連続で大引け比例配分のため下限値幅を4倍とする措置で僅か370円に設定される中、前日より少し安い所で9時に寄り付き、大量の出来高をこなし一旦の需給関係は均衡状態に戻った。

結局、株価は事件発覚前の3日の終値 4,270円が10日のそれは 2,218円と▲48%でほぼ半減に。

会社は6日の夕方に元金融庁長官を含む外部メンバーから成る調査委員会組成を発表し、捜査に協力する姿勢を表明。

また8日には17日に予定されている株主総会の会場を自社から紀尾井町の有名ホテルへと変更した事を発表。最近はインターネットによる参加をメインとしていたが、もはやそんな事も言ってはいられない状況だ。

この様な突然の理不尽な出来事にも株価の下落という形で責任を取らされるのが、株主の宿命だ。

さて、どうするか?

ここで保有株に関して、私の置かれた状況を整理する。

1.同社株への投資割合
  私の日本株ポートフォリオは全 13銘柄で投資総額は 1,327万円。
  同社株への投資額は 98万円程度であり平均的な割合。特段大きな比重を占めている訳でもない。

2.投資資金の回収度合い
  前期までに配当金で 85万円程度を受領(前期末分は予定)。投資資金の 87%程度を回収済。

3.投資パフォーマンスの状況
  買値に対する現在の税込配当利回りは 35%程度。また含み益率は 582%程度。

本当は真の投資家であればこの様な自分の状況を考慮する事なく、今と今後の想定を比較して判断するのだろう。しかし自分はそこまでの域に達していないため、自分の都合を優先して判断する事にする。

今期で投資資金の全額回収が完了し今後は超過領域に入る段階で、利回りも一般的な数値を大きく上に乖離している。また現物による長期投資で含み益もまだ相応の余裕があり、下値への対応力はそれなりにある。

仮に同社株が市場から消え去る事になっても、別に日々の生活が脅かされる訳でも無い。
損得ゼロの結果で残念だったなー、程度の事だと思える。


それでは同社は今後、どうなるのだろうか。

1.業績予想修正の開示に関する上場規程への抵触について

  従来同社の業績予想は控えめで上方修正により投資家の期待を集め株価の上昇へと繋がった。
  しかし前期はこれが全く裏目に。期初に純利益で 44.5%の増益予想を出し強気の姿勢に変化。

  対して実績の進捗率は 2Q:30%、3Q:42%となったが、下方修正を出さなかった。
  結局、3月末に ▲40%の下方修正を発表。責任を取り役員報酬も減額となった。

  案件次第のフロービジネスで大型に左右される同社の事業の予想を正確に立てるのは難しい。
  だから控えめに出せば良いのに、如何にも強気過ぎた。

  ただ最終的に期末になれば分かるのに嘘をついて投資家を欺く事は考えられないと思っている。
  善意の予想であったが、見立てが甘かったという事なのだろう。

  この結果を反省し、今期の予想は未開示としている。
  この辺りは今後どう開示していくのか、精度を高めてもらうしか無い。

  何れにしろ悪意は無いと思っており、ペナルティが下された場合は真摯に対応して行くしかない。

2.副社長によるインサイダー取引

  同社は詳細を発表しておらず報道によると、副社長の知人による同社株のインサイダー取引に
  関与していたらしい。

  となると当然、裏で金が動いていたのだろう。全く馬鹿げた話しだ。
  コンプライアンスという言葉を知らないのだろうか。

  問題は副社長個人によるものなのか、或いは会社ぐるみなのかだが、成長過程の最中にある同社が
  この様な犯罪に手を染める事は全く考えられない。何も良いことが無いのは明らかだ。

  事実はどうなのかは捜査中で分からないが、個人的にはそう考えている。

尚、Y板などに「IRの会社なのに自分のIRも出来ない会社」等の書き込みもあるが的を得ていない。
株式の議決権を巡る組織的な対応が専門であり、業績予想やその開示を専門としている訳ではない。


同社が今後どうなるのかは何とも言えないが、信用やブランド力を毀損したのは明らかである。

この禊ぎを終えるには暫くかかるだろう。数年は覚悟している。
一つの目安として、EPS130円で PER15倍だと株価は約 2,000円。

信用失墜による数年間のビジネスへの影響を取り戻し、適切な体制でEPS130円から再び離陸する時、
市場は少しずつ信頼を寄せる様になっていくと思う。

私が保有を継続する最大の焦点は、今回の不祥事より事業の将来性と同社の優位性が上と思うからだ。
ネガティブな時期を乗り越え、明るい未来を予想しながら引き続き保有して行きたいと思う。

もちろん、今回の判断は結果的には正しくないかも知れない。
だが、株式投資は自分の信念を貫く事もまた必要。

結果を受け入れる事さえ出来ればOKな自由な世界。それが株式投資である。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00598]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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