6161 エスティックが本日4月26日の大引け後、2018年3月期の本決算を発表した。
尚、なぜか昨日25日の大引け後、決算発表の前日にわざわざ上方修正と配当予想の
増額を発表している。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 49.81億円 | +20.4% | 45.00億円 | +110.69% |
営業利益 | 12.53億円 | +37.0% | 9.87億円 | +126.95% |
経常利益 | 12.61億円 | +35.6% | 10.07億円 | +125.22% |
純利益 | 8.58億円 | +43.4% | 6.79億円 | +126.36% |
※会社予想は期初の予想値。 最終着地率はそれに対する値。
各指標値は、昨日発表した上方修正予想値の通り最終着地。
各指標とも前年を大きく上回り、大幅な増収増益を達成して最高益を更新した。
国内市場は、ハンドナットランナの需要が拡大し、前年を大きく上回る売上高となった。
自動化設備投資の需要拡大から、ナットランナの販売も堅調に推移した。
米国市場は、ハンドナットランナを中心に日系自動車メーカーに加え米系自動車メーカー
からの受注も増加し、売上高は当初予想を大幅に上回った。
中国市場は、ナットランナは前年を上回ったもののハンドナットランナは前年を下回った。
その他、タイ市場はナットランナを中心に売上高が回復。 韓国市場は、前年を上回った。
やはり国内市場と米国市場の好調さが、結果としてそのまま業績に表れている。
尚、配当予想は昨日の業績上方修正と同時に、期初発表の55円から65円の予想に増額。
また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 54.00億円 | +8.4% |
営業利益 | 12.7億円 | +1.3% |
経常利益 | 12.95億円 | +2.7% |
純利益 | 8.80億円 | +2.5% |
2018年3月期に対する各利益の増益率は微増に留まり、今期は緩やかな成長予想となっている。
控えめな予想として、各四半期では超過しての着地を期待したい。
年間配当は 2円増配し、67円の予想となった。
株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
業績は前期1Qの出だしは鈍かったものの、全般的には手堅い推移である。
正確には本日の発表内容はまだ反映していないが、昨日予想額として発表されているので
織り込み済みといえるだろう。 ただ今期の予想は未だではあるが・・・
日足では今週23日から25日まで上伸し、本日は昨日の上方修正と予想配当の増額を受けて
逆に寄り付きから下落している。
寄り付きは 5,010円で、高値は 5,080円まであった。
週明け23日からの3連騰、特に23日の上昇(4,515円 → 4,720円 / +4.5%)は、マネー誌の
影響もあるのではないかと考えている。
先週21日に発売の日経マネーで、「今買う中小型株24」という特集で5位にランクされている。
業績見通しと目標株価(高値:5,500円)の執筆は、人気アナリストの鈴木一之氏であった。
逆にこの上昇が無ければ、本日は上昇していたのかもしれない。
今期予想EPSは 323.64円。 本日の終値 4,795円での予想PERは14.82倍。 まだまだ割安である。
今期も踏ん張り、前期に負けず劣らずの業績を叩き出してほしい。
今後も長期で投資を続けて年々増配される配当金を受け取りながら、その成長を見守りたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00229]
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