2428 ウェルネットが本日4月27日の大引け後、2018年6月期の第3四半期決算を発表した。
また同時に、従来未公表だった通期予想を発表した。
指標毎の進捗状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 74.21億円 | ▲6.2% | 97.00億円 | +76.51% |
営業利益 | 5.82億円 | ▲43.0% | 6.40 ~ 6.90億円 | +90.93 ~ +84.34% |
経常利益 | 6.01億円 | ▲47.8% | 6.60 ~ 7.10億円 | +91.06 ~ +84.65% |
純利益 | 3.93億円 | ▲50.3% | 4.80 ~ 5.10億円 | +81.87 ~ +77.06% |
※新規事業のプロモーションの進捗により変動の可能性があり、各利益はレンジ形式で表記。
売上高および利益額の減少は、大口事業者への価格対応、コンビニエンスストア統合
などによるOEM供給およびPIN・POSAなど情報処理の減少を主な原因としている。
また新たにサービスインした支払秘書、バスもり!など新商材に係る投資の償却開始、
新商材への継続的な機能追加、及びこれらの拡大に向けた広告宣伝費、不正リスク対応
研究開発投資、社員増による人件費増大などによるものとしている。
中期5か年計画における最終年度である、2021年6月に経常利益50億円の目標は変えていない。
支払秘書については、関西電力を最初の顧客としてサービスインしており、他電力事業者
への展開と提携金融機関拡大のため継続的に営業活動を行っている。
画像出所:ウェルネット株式会社
2018年4月6日には、マネーチャージが可能となる提携金融機関が従来の三井住友銀行に加え
第三銀行、三重銀行、ゆうちょ銀行が対象となった事を発表している。
もちろん、コンビニなどマルチペイメントサービス提携先からもチャージは可能である。
バスもり!については、FM番組とのタイアップやリーフ・パンフレット配布等の販促により
ダウンロード数が9万件を超え、対象路線も順調に増加。
画像出所:ウェルネット株式会社
2018年4月には、スマホ定期をJR北海道の一部路線で開始し、鉄道路線への展開を始めている。
また2018年4月4日には、バスもり!の学割サービスである学認割を北海道中央バス株式会社が
採用した事を発表している。
今期については、もうどんな数字が出ても驚くことはない。
しかし中期5か年計画の3年目である来期は、是非とも4年目・そして最後の5年目に向けて
エンジンを掛け、目標達成に向けた基礎を固めてほしいと願っている。
現在の社会では欠かすことの出来ない決済事業であり、5年目に向けて基礎となる地盤を固め
結果を出すことが出来れば、その後も安定的に成長出来ると考えている。
来期は踏ん張りどころである。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00230]
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