エムケイシステム

3910 エムケイシステム 18年3月期本決算発表で一時ストップ安

3910 エムケイシステムが昨日5月7日の大引け後、2018年3月期の本決算を発表した。

指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。

実績 前期比 会社予想 最終着地率
売上高 18.87億円 +17.9% 20.15億円 +93.64%
営業利益 4.17億円 +0.6% 4.57億円 +91.25%
経常利益 4.21億円 +1.7% 4.55億円 +92.53%
純利益 2.76億円 +6.4% 2.92億円 +94.52%

実績は各指標とも会社予想には届かず、何れも 90%台前半の最終着地率となった。
前期比では売上高が最も増え、18%程度の増収となった。

営業利益と経常利益は微増に留まったが、それでも純利益は 6.4%の増益を達成した。

今期は社労夢システムの拡販とCuBe事業における新サービスの開発を進める等、業容拡大を
図ったとしている。

 
セグメント別には、下記の通りとなった。

売上高 前期比 構成比 営業利益 前期比
社労夢事業 13.09億円 +9.5% 69.4% 4.18億円 +14.5%
CuBe事業 5.79億円 +43.1% 30.7% ▲0.39億円 —%

社労夢事業では、各種法令改正への対応を進めてシステムの機能強化と利便性を向上させ
導入促進の割引キャンペーンを実施。

また、サービス等生産性向上IT導入支援事業の対象事業者として登録し補助金の対象となり、
システムの導入を促進した。

この結果、クラウドサービスの売上高は前期比 16.8%の増収となった。

これは「ネットde社労夢」と「社労夢ハウス」のユーザー数が順調に増加した事による月額使用料の
積み上がりと、上期を中心にキャンペーンや補助金を利用した新規導入によるシステム構築サービスが
増えたためとしている。

システム商品販売売上高は前期の様な大型案件のシステム受注が無く前期比 ▲32.7%となり、
その他サービス売上高はマイナンバー取得代行サービスの一巡により前期比 ▲73.2%となった。

そして法人向け営業活動の強化やサービス提供体制の拡充により、販管費が増加した。

CuBe事業は、事業開始以来本格的に取組んでいるクラウドサービス開発で、2017年6月に
新サービス「ネットde精算」を、10月に「年末調整CuBeクラウド」を各々リリースした。

しかし受託開発案件が全般的に小型化し開発効率が悪化した事、人材採用や積極体制への投資により
売上原価・販管費共に増加した。

なお、子会社BNCの暖簾償却費として 0.39億円が発生している。
    
また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。

今期予想 前期比
売上高 23.18億円 +22.8%
営業利益 4.31億円 +3.3%
経常利益 4.31億円 +2.5%
純利益 2.75億円 ▲0.4%

今後の見通しとして、

 ・IT導入補助金は、当期も同様に募集・支給されるもののその性格から前期同様の効果が
  得られるかどうかは不透明である。

 ・社労夢事業は「社労夢」シリーズの価格改定を行い、また機能強化等ASPサービスの更なる
  利便性向上を図り社会保険労務士市場の深耕と一般法人市場の開拓を加速させる。

 ・新製品としてRPA対応サービスや小規模一般法人向けのサービス投入を予定しており、
  新しい顧客層を開拓していく。

 ・CuBe事業は受注済みの大企業向けCuBe製品の開発納品とその後の改修・保守を確実に遂行。

 ・クラウドサービスは2018年4月にリリースした「人財CuBeクラウド」の積極営業と、大幅な
  法令改正が予定されている「年末調整CuBeクラウド」の機能対応で早期の収益貢献を目指す。
 

2018年3月期は各指標とも、期待していた水準には届かなかった。

売上高もそうだが特に営業利益・経常利益が伸びず足を引っ張ってしまった様だ。
純利益も、少なくとも3億円台には乗せてほしかった。

キャンペーンによる利益圧縮や大型案件の剥落、マイナンバー取得代行サービスの需要一巡、
受託開発案件の小型化、売上原価・販管費の増加等により想定通りには着地出来なかった。

中々厳しい結果となった。
そして、2019年3月期の見通しである。

純利益が前期比で ▲0.4%とは、減益は勘弁してほしかったのが正直な所である。
IT導入補助金による売上増については、辛口に見積もっているのであろう。

そして、社労夢事業での価格改定というのが気に掛かる。

また新製品の開発・投入による先行投資も、コストがかなり掛かりそうである。
そしてCuBe事業での前期リリース製品と期初リリース製品の早期の収益化が必要である。

昨日の発表を受けて、本日の株価は大幅下落した。


画像出所:YAHOO! JAPAN

一時ストップ安となる ▲300円を付け、終値は前日比 ▲222円(▲16.19%)の 1,149円となった。
ずっと上昇トレンドの継続後、ヨコヨコの動きであったがここでストンと落ちてしまった。

前期の結果と今期の予想の弱さでは、ここまで売られても仕方がないだろう。

まだBNCの暖簾代償却に毎年費用が掛かるし、積極的に開発して新製品を投入しようと思えば
利益が先行投資で食われてしまう。

しかし成長する過程では、致し方の無い面もある。

当社グループは子会社BNCと一体となり、社会保険労務士市場と一般事業所市場の双方を事業の
対象にする事が出来る。 そしてそれが相乗効果を生み、将来的に大きく成長可能と考えている。

目先の利益減少に目を奪われる事なく、長い目で見守って行く考えである。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00238]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

  1. ポートフォリオ全般

    四半期決算総括 PFの半数が下落相場に飲まれる
  2. ソーバル

    2186 ソーバル 株価 1,500円台と3.5バガー達成
  3. MS-Japan

    6539 MS-Japan 株価 5,000円台達成
  4. プレステージ・インターナショナル

    4290 プレステージ・インターナショナル 19年3月期・2Q決算は16%増益
  5. ポートフォリオ月間状況

    ポートフォリオ状況 (18/05/02) ~評価額 3.5%減少~
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