4792 山田コンサルティンググループ が本日5月8日の大引け後、2018年3月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 131.10億円 | +21.4% | 120.00億円 | +109.25% |
営業利益 | 29.17億円 | +29.3% | 29.10億円 | +100.58% |
経常利益 | 28.80億円 | +24.9% | 29.10億円 | +98.97% |
純利益 | 18.52億円 | +22.2% | 18.50億円 | +100.11% |
売上高は131億円に乗せ、20%超の増収を達成した。
営業利益は予想通り着地し、経常利益もほぼ予想通りの着地となった。
その結果、純利益はほぼ会社の予想通り前期比で 22.2%の着地となり、2014年3月期を超えて
4期振りに最高益を叩き出した。
また期末配当は、当初予想の 18.75円から 23円に増額され取締役会で決議された。
セグメント別には、下記の通りとなった。
売上高 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 | |
経営コンサルティング | 115.22億円 | +25.2% | 26.04億円 | +39.3% |
不動産コンサルティング | 7.78億円 | ▲3.5% | 1.59億円 | ▲41.6% |
FP関連事業 | 8.52億円 | +27.6% | 1.44億円 | +283.8% |
投資・ファンド事業 | 0.40億円 | ▲77.7% | 0.09億円 | ▲88.4% |
メインの経営コンサルティング事業は、M&A・事業承継・事業成長の各コンサルティングが受注好調で
増収増益となった。
不動産コンサルティング事業は、大型案件の受注件数が少なかった事と顧客紹介手数料が発生する
案件が多かったため減収減益となった。
FP関連事業は、主要顧客である金融機関の需要が多くFP資格取得講座と実務研修の受注の好調と、
確定拠出年金導入企業に対する研修回数が増加した事で増収増益となった。
主軸の経営コンサルティングが好調であり、安心して投資を継続出来る。
特に、M&Aと事業承継の両コンサルティングによる所が大きい。
不動産コンサルティングは案件の大小による売上の波があり、FP関連事業も今期は好調であったが
これも顧客企業の需要により波があるかもしれない。
何れにしろ、業績は超大黒柱の経営コンサルティング事業次第であり、それが現在最も好調であり
将来的な成長期待も大きい。
また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 150.00億円 | +14.4% |
営業利益 | 32.50億円 | +11.4% |
経常利益 | 32.50億円 | +12.8% |
純利益 | 21.20億円 | +14.4% |
売上高は 150億円の大台に乗せてきた。 純利益も 21億円台となり、EPSは 111.61円となった。
売上高 150億円台は中々インパクトがありそうだ。 明日のマーケットの反応が楽しみである。
主軸の経営コンサルティング事業の今期の見通しは、下記の通りとしている。
・M&A、事業承継の両コンサルティングは親族内承継、役員・従業員への承継、第三者承継の
何れにも対応出来るが、その能力を更に強化していく。
・また従来の事業承継M&A・再生型M&Aに加え、業界再編・戦略型M&A、中堅中小企業の海外進出
ニーズに伴うクロスボーダーM&Aサービスにも積極的に取組む。
・事業成長コンサルティングは、「労働者不足」「働き方改革」を切り口とした業務プロセス
再構築等の組織変革コンサルティングを本格展開していく。
・そしてITコンサルティング事業を立ち上げ、今後はIT領域へのサービスを積極的に行う。
・海外事業コンサルティングは、日系企業の海外展開に関するコンサルティングニーズに
対応すべく、海外子会社および業務提携先の機能とネットワークを活用し事業基盤を早期に
構築して行く。
M&Aコンサルティングは業界再編・戦略型や海外進出に伴うクロスボーダー型にも力を入れて
いくとの事であり、成長期待が益々高まりそうである。
そして事業成長コンサルティングも組織変革をターゲットとした新たなコンサルティングを
本格的に展開して行くとの事で、これも成長が楽しみである。
そして新しいビジネスとしてITコンサルティング事業を立ち上げるとの事である。
これは全く新たな領域であり、今後の一大事業に育つがどうか、非常に楽しみである。
コンサルティングは利益率が高く、上手く回せば非常に儲かる商売である。
今後もより多くの顧客の悩みを解決し、Win Win の関係を築いていける事を願っている。
将来的に大きく成長して行くであろう当社に、今後も長期に亘って投資を続けて行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00239]
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