6032 インターワークスが本日5月9日の後場開始時(12時30分)、2018年3月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 39.68億円 | ▲0.8% | 40.50億円 | +97.98% |
営業利益 | 6.43億円 | ▲26.9% | 6.50億円 | +98.92% |
経常利益 | 6.45億円 | ▲26.8% | 6.50億円 | +99.23% |
純利益 | 4.30億円 | ▲26.2% | 4.25億円 | +101.18% |
前期比で売上高は微減、各利益は何れも26%台の減益となった。
主力のメディア&ソリューション事業は、「工場WORKS」へ経営資源を集中しサービス拡充の
ための成長投資を実施した結果、増収減益となった。
また、今後の中長期的なサービス強化のためITインフラ再構築に向けた調査を実施。
工場タイムズ(メディアコンテンツ)を強化し、持続的成長を可能にするサービス構築にも
取組み始めたとしている。
人材紹介事業は、3Qに採用したコンサルタントによる成約効果が出始めているが、効果が4Q
であったため、減収減益となった。
「ミドル・エグゼクティブならびに専門職」の求人ニーズの高まりを受け、コンサルタントの
採用強化と早期戦力化のための教育支援への投資を実施している。
採用支援事業は、労働集約型からIT活用型のアウトソーシングサービスへの移行を推進し、
HR-Technologyサービスへの成長投資を行ったため、減収減益となった。
当期より、適正検査・母集団形成支援・採用ツール等、採用全般を支援可能なHR-Technology
を活用した高付加価値サービス領域への事業構造の大幅な転換を行っている。
HR-Technologyサービスによる新規契約社数の拡大を最重要な成長課題と捉えており、
投資の結果、新規契約社数は 71社、問い合せ社数は 1,081社に上ったとしている。
また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 48.00億円 | +20.9% |
営業利益 | 8.10億円 | +25.8% |
経常利益 | 8.10億円 | +25.5% |
純利益 | 5.60億円 | +30.1% |
・メディア&ソリューション事業
「工場WORKS」だけでなく、「工場タイムズ」の中長期的な成長に向けた組織化と強化、
今後のサービス拡張性向上に向けたITインフラ投資を行う。
画像出所:株式会社インターワークス 2018年3月期 決算説明資料
・人材紹介事業
「ミドル・エグゼクティブならびに専門職」の求人ニーズに合わせ、製造、金融、IT、建設の
各業界を中心に即戦力の管理職・専門職人材の紹介を軸に推進する。
また、コンサルタントのスモールチーム制により効率化して生産性向上を図り、コンサルタント
の顧客への付加価値を向上させ成約金額の高額化を実現していく。
画像出所:株式会社インターワークス 2018年3月期 決算説明資料
・採用支援事業
HR-Technologyを活用したサービスを更に推進していく。
またRPAの活用により、従来は労働集約的サービスとして請け負っていた事業の生産性を高めて行く。
画像出所:株式会社インターワークス 2018年3月期 決算説明資料
前期は利益としての結果が伴わずに残念な結果で終わったが、成長に必要な投資や取組みは
行われている。 今期にその成果が出てくる事を期待したい。
特に、「工場タイムズ」とHR-Technologyを活用したサービスおよびRPAの活用による成長には
大いに期待している。
最近の株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
2017年2月に投資後、株価は買値を上回る期間より下回る期間の方が長い状態ではあるが、
本日の後場開始と同時に発表された今期の予想が強かった事により、前日比 +67円(+6.38%)
となり 1,117円で引け、久し振りに大きく上昇した。
株価がヨコヨコの推移から抜け出していつ本格的な上昇を開始するのか、楽しみに待っている。
投資家は今期の着地に期待しており、その期待に応えられる様に業務に邁進して結果を
出してほしい。
引き続き、将来の成長を夢見て投資を続けて行く考えである。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00240]
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