システナ

2317 システナ 2018年3月期本決算と株式分割を発表

2317 システナ が本日5月9日の大引け後、2018年3月期の本決算を発表した。
また同時に、5月末を基準日とする株式分割(1:4)を発表した。

指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。

実績 前期比 会社予想 最終着地率
売上高 543.20億円 +17.4% 543.20億円 +100.00%
営業利益 51.70億円 +40.0% 51.68億円 +100.03%
経常利益 51.47億円 +51.1% 51.42億円 +100.10%
純利益 35.42億円 +61.2% 35.36億円 +100.17%

売上高は前期比で 17%増収、営業利益は同40%増益、経常利益は同51%増、そして純利益は同61%増で
着地し、30億円を超えて一気に35億円台を達成。

遂に、2011年3月期の 29.57億円を超えて最高益を叩き出した。
本当に、素晴らしい着地となった。

2019年3月期を最終年度とする中期4ヶ年計画(売上高 560億円、営業利益 55億円)の達成に向けて
成長分野への集中投資や既存事業のスクラップアンドビルドを推進。

・ソリューションデザイン事業

 車載:得意分野の車載インフォテインメント関連の売上が伸びた。
 社会インフラ:防衛関連の受注が大幅いに拡大した。
 ネットビジネス:大規模基幹サービス開発やECサイト開発、決済サービス開発が受注拡大。
 スマデバ/ロボット/AI:ロボット、家電、AI開発、IoT関連機器開発の引き合いが増加。
 業務システム:業務改善や業務推進に関する引き合いが旺盛で好調に推移。

・フレームワークデザイン業務

 既存顧客の保険システム開発の追加受注に加え、決済等の新規領域へのシフトが進んだ。
 また、業務自動化ツール導入サービスにおけるライセンス販売や導入支援の受注が増加。

・ITサービス事業

 ITサポートやインフラ構築等の高付加価値案件の受注が拡大。また英語でのグローバルサポート
 の新規受注が増加。
 ITトレーニング、eラーニング、セキュリティ教育や Windows10 導入等により新規顧客が増加。

・ソリューション営業

 クラウド環境への対応強化、オンプレミスサーバーとクラウドサービスとの連携による
 ハイブリッド対応の強化に取組んだ。
 クラウドと絡めたモバイルPCのリプレース案件が増大、生産性向上システムを多数受注した。

・クラウド事業

 グループウェア「Cloudstep」の強化により新規顧客のニーズを捉え、旺盛な案件状況となった。
 2017年5月より、新サービス「Canbus.」の提供を開始し、順調に導入が進んでいる。

 また金融機関向けスマホ不正送金・フィッシング詐欺対策アプリ「Web Shelter」は
 「スマートフォン通帳」や「口座開設」等のサービス強化が奏功し、旺盛な案件状況となった。

・コンシューマサービス事業

 連結子会社 GaYa が行うSNSゲーム開発事業で、「アイテイル クロニクル」を宣伝強化し、
 累計250万ダウンロードを達成した。 また受託事業で新規タイトル1本を受注した。

・海外事業

 プラズマ社の「IoTプラットフォーム」ストロングオース社の「暗号化と次世代認証セキュリティ・
 ソリューション」の販売に向けて日本語カスタマイズ開発を継続した。

 またプラズマ社と合弁会社を設立、ストロングオースに20%出資し、これをテコに日本・アジア・
 米国での共同ビジネスに弾みを付けていく。

それぞれの分野で大きな成果を出しており、それを積み上げる事で最高益に繋がっている。
何でも手広く幅広く対応し、ビジネスとして利益を得て成長対象とし得る所が、当社の強みである。

また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。

今期予想 前期比
売上高 560.45億円 +3.2%
営業利益 60.12億円 +16.3%
経常利益 57.14億円 +11.0%
純利益 38.02億円 +7.3%

大幅に最高益を更新した次年度という事で増収率・増益率は控えめではあるものの、
それでも営業利益、経常利益は2桁台の増益を見込んでいる。

中計(売上高 560億円、営業利益 55億円)は、売上高は達成、営業利益は超過予想である。

各事業とも前期の取組みを更に拡大し、将来の成長に向けた先行投資と今期中の利益回収とを
バランス良く推進し、今後の中期的な最高益の継続的な達成に向けて邁進してほしい。

さて今回同時に、株式分割の決議が発表された。

何れ分割するだろうなとは思ってはいたが、まさか4分割とは思ってはいなかった。
2分割を想定していたので、随分思い切った処置だと感じている。

最近の株価の推移を確認してみる。 下図は、同社株式の日足チャートである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

株価は、本日の終値で 4,320円である。
2015年6月に1株 1,010円で投資後、現在まで4倍以上までに上昇してくれた。

株価は2月からのボックス圏の中段位に位置しているが、明日はどの様な値動きになるだろうか。

ここの所のボックストレンドであり、体力も温存されている様に感じている。
最近は決算の度に大きく上昇しており、大いに期待して待ちたい。

今回の分割により、絶対値としての株価はまた買値付近まで下がってくる事になる。
また投資当時の初心に還り、引き続き新たな気持ちで応援を続けて行きたい。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00241]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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