6055 ジャパンマテリアル が本日5月11日の大引け後、2018年3月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 278.31億円 | +24.7% | 260.00億円 | +107.04% |
営業利益 | 58.79億円 | +29.0% | 55.00億円 | +106.89% |
経常利益 | 59.41億円 | +29.5% | 55.00億円 | +108.02% |
純利益 | 41.00億円 | +34.4% | 37.00億円 | +110.81% |
売上高は24%増収、営業・経常利益は30%弱の増益、純利益は 34%増益で最高益を更新した。
何れの指標値も、素晴らしい伸びでの着地となった。
配当は従来予想の 9円から 10円に増額され、株主総会に付議となった。
主要顧客となる半導体工場で大容量メモリの増産用に設備投資が行われ、イニシャル部門
(特殊ガス供給装置製造、供給配管設計施工)が好調に推移した。
生産活動により発生するオペレーション部門(特殊ガス販売管理、技術サービス)では、
半導体工場や中小型ディスプレイ工場での生産が順調に推移したため、特殊ガス販売や
半導体製造装置メンテナンス、オンサイト事業が順調に推移した。
また今期は、グラフィックソリューション及び太陽光発電も増収増益となった。
また同時に発表した2019年3月期の業績予想は、下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 320.00億円 | +15.0% |
営業利益 | 64.00億円 | +8.8% |
経常利益 | 64.00億円 | +7.7% |
純利益 | 43.00億円 | +4.9% |
前期の大幅増収増益の直後だけに、比較的マイルドな増収・増益の予想となっている。
しかし、ここから更に伸ばして着地する事を期待している。
今後の見通しとして、半導体業界においては車載向けやデータサーバー向けの需要が、
そして中小型ディスプレイ業界においては有機ELの需要が、市場を牽引すると予想している。
その様な環境の中、半導体製造装置メンテナンスは顧客の需要に応えるため、積極的に技術者の
採用を行い育成し確保することで事業領域を拡大し、安定収益基盤の拡大を図るとしている。
今期も業界の増産に向けた旺盛な設備投資が続き、当社も初期の装置導入・配管施工とその後の
ガス販売・装置保守運用というストックビジネスの積み上げチャンスが続く。
この追い風のチャンスを少しでもモノにして、今後のビジネス拡大の土台作りに励んでほしい。
最後に、現在の株価の位置を確認してみたい。
下記は、同社株式の昨年11月からの日足チャートである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
1月9日の 1,491円(分割後換算)までは、昨年4月からの中期的な上昇トレンドで推移。
以後は揉み合いとなり、2月以降はボックス相場で上下に動き、4月最終週からはボックスの
上限まで上り詰めている。
ここ4ヶ月ほどはボックス相場となっており、株価に上昇エネルギーが蓄積しているのを感じる。
キッカケがあれば、株価は上昇する。 本日の決算発表が、そのカタリストになれるか。
ボックス上限に向けて騰がった勢いそのままに、更に力強い上昇を見せてくれるだろうか。
先ずは 1,500円レベルからの完全な離陸を目指し、上昇して行ってほしい。
世の中に無くてはならない半導体の製造工程で必要なガス関連全般を提供しており、これからも
その需要は拡大していくはずである。
今後の更なる需要増大に技術力で応え、売上拡大とそれに伴う利益の成長を期待して
引き続き投資を継続して行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00239]
コンセンサスを上回る素晴らしい着地となりましたね♪自分も今も保有しています。圭壱さんはジャパンマテリアルの目標の株価や利益確定を考えている株価等ございますでしょうか?僕はなんとなくですが3000円を目標にしています。その水準になるまでに一部利益確定しようかなと考えています。お時間のある時にでもお答えいただければ幸いです。
ゆうさん、今晩は。
ジャパンマテリアル、本当に素晴らしいですね。
3,000円でも勿論一つの目標になるかと思います。
ただ私は持ち株について、当社を含めてあまり目標株価というものを意識した事が無いです。
成長を続けている間はずっと黙って付いて行く、という感じです。
究極的には、インカムゲインで満足出来る様になる状態、つまり配当の方が重要な領域になる
まで持っていたいという想いがあります。
そこまで到達すれば、もやはキャピタルゲインを意識しなくなるかなと考えていますが
まぁ当然、先は長いですね。
果たしてそこまで行けるか・・・