2124 JACリクルートメント が先週5月10日の大引け後、2018年12月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 54.03億円 | +41.0% | 227.57億円 | +23.0% |
営業利益 | 13.14億円 | ▲6.0% | 54.95億円 | ▲1.0% |
経常利益 | 13.26億円 | ▲5.1% | 55.11億円 | ▲1.0% |
純利益 | 9.02億円 | ▲7.5% | 38.81億円 | ▲2.2% |
売上高は前期比 +41%と大きな増収率となったものの、各利益は 5%前後の減益となった。
また同時に、通期予想を売上高は +23.0%、営業利益・経常利益は ▲1.0%、純利益は ▲2.2%
の割合でそれそれ修正した。
理由は、JAC Recruitment Asia Ltd(シンガポール)の全株式取得によるものとしている。
増収減益の修正であるが、将来に向けた投資という事であろう。
1Qはターゲットとする中高額帯専門性の高い求人への集中的な取組みにより、売上高・利益とも
当初の予想を超える進捗となった。
強みである日系企業の海外関連分野の強化を図るべく、JAC Recruitment Asia Ltd の全株式を
取得し、名実共にグローバルグループとしての体制を整えた。
同社はアジア8ヶ国の17地域で事業展開し、現地人材を日系企業に紹介する事業で優位な立場に
あり、今後のワールドワイドなブランド戦略展開にとり大きなメリットになるとしている。
セグメント別には、下記の通りとなった。
セグメント | 売上高 | 前期比 |
国内人材紹介事業 | 43.12億円 | +14.9% |
国内求人広告事業 | 0.80億円 | +6.6% |
海外事業 | 10.09億円 | N/A % |
セグメント区分の見直しに伴い、海外事業の前期比は記載していない。
次に、株価の動きである。 同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を
表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
良い決算が出れば株価はそろそろ跳ねると思っていたが、減益着地となり発表翌日11日の終値は
前日比 ▲177円(▲7.79%)と下落。
1週間後の18日現在は、その時の下落分の半値戻し程度になっている。
含み損が続いているが、暫くは辛抱の期間となりそうである。
同社は 2018年~2020年を「安定的な成長軌道の確保に向けた “地固めの3年間”」と位置付けて
おり、今後の成長に向けた大切な期間として認識している。
今後も国内・海外共に広く対応して事業範囲を拡大し、売上・利益を伸ばして成長してほしい。
今までの経験やネットワークからなる「強み」を活かして今後も安定的に成長していくと確信
しており、年々増える配当を頂きながら長期投資を続けて行きたいと考えている。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00254]
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